電気工事でペンチを使う場面
電気工事士にとって、ペンチは「手の延長」です。
- VVFケーブルの切断: 2.0-3芯もしっかり切れる刃の強さが必要。
- 芯線の曲げ・加工: のの字曲げや、結線前の整え。
- 掴む・引っ張る: 通線ワイヤーを掴んだり、ボルトを軽く回したり。
サイズ選びのポイント
- 175mm: 軽くて扱いやすい。手が小さい人や、腰道具を軽くしたい人向け。
- 200mm(おすすめ): 一番の定番サイズ。テコの原理が効くので、VVF切断が楽。
- 225mm: パワー重視。太い電線をガツガツ切る人向け。
迷ったらこれ!現場で使い倒してわかった最強ペンチ4選
スペック上のサイズがわかっても、メーカーごとに「掴み心地」や「切れ味」は全く違います。
ここからは、数多くの工具を試してきた僕が、**「これを選べば間違いない」**と自信を持っておすすめできる3つのメーカーを、それぞれの特徴とともに紹介します。
①フジ矢(Fujiya):迷ったらこれ!圧倒的シェアと軽さ
特徴: テコの原理を最大限に活かした「偏芯機構」で、VVFケーブルが驚くほど軽く切れます。
プロの視点: 1日中切断を繰り返す現場でも、夕方の手の疲れが劇的に軽減されます。迷ったらこの「黒金シリーズ」を選べば間違いありません。
おすすめ:[フジ矢 偏芯パワーペンチ 3000N-200BG]

②ビクター(VICTOR):職人の技が光る「鋭い切れ味」と美しさ
特徴: 職人が一丁ずつ手作業で刃を研ぎ出しており、吸い込まれるような鋭い切れ味が特徴。
プロの視点: 最高級ラインの「ビクタープラス」は、サビに強い鏡面仕上げで見た目も最高。道具の美しさと切断面の綺麗さにこだわりたい人向けです。
おすすめ:[ビクタープラス 偏芯ペンチ ZP70-200]

③ クニペックス(KNIPEX):圧倒的な剛性と「掴み」の強さ
特徴: ドイツが誇る世界最高峰のプライヤーメーカー。独自の焼き入れ技術により、非常に高い刃の硬度と、ハードな使用に耐えうる耐久性を備えています。
プロの視点: 最大の魅力は、手に伝わる「剛性感」です。ガタつきが一切なく、太い電線を連続して切断しても精度が落ちません。ガッチリと掴んだら滑らないという安心感は別格で、過酷な現場であればあるほど、その真価を発揮するメーカーです。
おすすめ:[クニペックス ペンチ 0302-200]
まとめ:現役電工が辿り着いた「失敗しないペンチ選び」
ここまで3つのメーカーを紹介しましたが、最後に選び方のポイントを整理します。
まず、サイズに関しては**「200mm」を選んでおけば間違いありません。** 175mmではVVF 2.0-3芯の切断に力が要りますし、225mmでは腰道具の中でかさばり、重さも負担になります。
その上で、自分の作業スタイルに合わせてメーカーを選んでみてください。
「とにかく1日中切るから、手の疲れを最小限にしたい」
→ フジ矢(黒金シリーズ) が最強の選択です。
「道具の切れ味と、持っていてテンションが上がる美しさを重視したい」
→ ビクタープラス を選べば、現場でも一目置かれます。
「何よりも頑丈さ。太い電線もガシガシ叩き切るような剛性が欲しい」
→ クニペックス の信頼感に勝るものはありません。
ペンチは電気工事士にとって、毎日何百回と握る「手の延長」です。 少し値は張っても、自分が納得できる「本物の道具」を揃えることが、結果的に作業スピードを上げ、ミスを防ぐ一番の近道になります。

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